今回のやらまいか隊のミッションは支援を続けていた
石巻市雄勝町の漁村立浜の祭りの支援。
震災から約1年経ち、ガレキが片付けられ
漁港にも数艘の漁船が帰ってきた。
この立浜を盛り上げるためやっと祭りが出来るようになったのである。
とはいっても、まだまだ不足するものは多く
以前の祭りをするためには、神輿を担ぐ人すらも足りない。
そこで、われわれ「浜松やらまいか隊」の今回のミッションは
立浜の祭りを盛り上げることである。
まず13日早朝に石巻市に入ったやらまいか隊43名は
立浜の途中の大川小学校に立ち寄り、あの小さなたくさんの命が失われた
校舎にある慰霊碑に黙祷をする。
立浜港、リアス式の入り江にあるきれいな港。昨年訪れた際には
港の敷地は瓦礫の山、津波でつぶされた家屋、港の中には屋根が浮き
壊れた船がへさきを天に向けているような目を覆うような有様だった。
それが今回はあの状況からは信じられないほどに変わっていた。
地盤沈下したままの堤防などまだまだこれからではあるが。なんとか
漁ができるようになってきているようである。
立浜の人たちの復興にかける粘り強さに胸をあつくする想いがした。
今回われわれは、地元の産品を販売する物販、ホタテやイカなどを焼いて振る舞う焼き、
神輿を担ぐ神輿、太鼓を担ぐ太鼓などのグループに別れ任務にあたることに。
私たちは太鼓係り、神輿係りと同様に白装束に黒烏帽子姿に変身しミッションを待つの図
そして今回の支援の中のひとつ、大漁旗の贈呈。これは地元の猟師さんたちには直前まで
知らせないサプライズとされていた。海風にはためく大漁旗は海の祭りをしっかり鼓舞して
くれたようだ。
祭り会場で延々と行われた、立浜伝承の神楽の舞。なんとこれは国の文化財に指定されて
いるもの。今回の津波でお面や衣装も流失してしまったが住民で力を出し合い今回の祭り
までにそろえたようである。
浜松から持ち込んだ樽酒を隊の小楠会長や地元の役員で鏡開きを行い、陽二郎社長らが
樽酒の振る舞いを行った。。
名コンダクター、いーら旅行社の古橋社長
今回の祭りの盛り上げはもちろん、やらまいか隊の盛り上がりは
もはやこの人なしでは考えられない。
随分ときれいになっていた被災地、瓦礫の撤去など随分進んでいた。
ほとんど津波による被害が分からなくなっている。
震災直後のあの状況を見ることなく今回の支援に参加していたら、被災の
惨状を理解できなかったと思う。
何事も無かったほどきれいに整地されているところが多いのである。
きれいに整地されている場所は、被災した場所、被害の大きかったところ。
そこにはさまざまな生活が営まれていた場所。そこでの生活や家財ときには
仕事やかけがえのない家族も一瞬にして失われた場所だということを我々は
忘れてはならないと感じた。
今回でやらまいか隊も初回から1年。これから復興支援の内容も変わってゆく
時期に来ているような気がする。
私はなかなか参加のできないかもしれないが、「出来ることから
出来るだけ」 やっていこうと改めて感じた。今回の立浜行きであった。