愛知県の新城市、 鳳来寺山の北方の鞍掛山の麓にある棚田。
その棚田の多さから四谷の千枚田と呼ばれている。
まさに千枚以上の棚田がある! 数えたわけではないが、現在休耕している田もあり
800枚ほどが水田として耕作されている。

下方から千枚田全体を望む
ここの棚田の特徴は、下の田から上の田での標高差が実に200mを越える地形にある。
スケールが大きすぎて写真ではそのすごさが伝えられないほどの棚田である。

中腹の棚田
急傾斜なためどの棚田も狭い。その田は石垣が整然と組まれている。
さぞ昔から面々と続けてきたのであろうと気をめぐらせていたが、実はこの棚田
明治の後期に土砂崩れが起こり全域が流出しその後、石垣を組み直し復旧した
そうである。

石組みの水路
田の命の水、鞍掛山から流れてくるきれいな水を、それぞれの田に導く水路。
田を守ってきた人々の想いと歴史が感じられる。

田の中の岩
さすがに山の中大きな岩も多い。これをたくみに利用し石垣の一部に利用している
ところもあるが、中には動かしがたい大きな岩が田の中にもある。

棚田の最上層より
細い路をひたすら登ると千枚田の最も高いところにたどり着く。路がとても細く心細いが
信じてともかく登ると。そこに展望台のようなスペースがある。
ここまで来ると、棚田がさすがに千枚ありそうだと実感できる。